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[フィクション] 山あいの倉庫、読書室として新たな役割

本のある読書室を描いたオリジナルイラスト

Shrineto — original editorial illustration · Created for Shrineto fictional news

高峰寺の古い倉庫が、小さな読書室として開かれた。行事の参加者だけでなく、普段の訪問でも使える場所にする試みだ。寄贈された六十冊を並べ、地域の地図を広げる机と、住民の提案を受け付ける空き棚を設けた。

改修にはほぼ一年をかけた。家具を選ぶ前に湿気への対応が必要だったためだ。荷物を運び出し、壁へ流れる雨水を迂回させ、雨の季節を通して状態を観察した。寄贈本の一部は、環境が落ち着くまで別の場所で保管した。

計画から日々の利用へ

室内には倉庫時代の痕跡を残した。梁には道具を掛ける金具があり、床の浅い跡は重い箱が置かれていた位置を示す。新しい家具は壁へ固定せず、使い方に合わせて動かせる構成にした。

風景を扱う随筆、地域の回想録、絵本を組み合わせた。まずは室内で読む方式とし、利用の様子が分かる前に貸出業務を増やさない。各本には、関連して読みたい本を書けるカードを挟んでいる。

当面は当番を組み、決めた午後に開室する。本を読む、地図を見る、雨を避けて休むなど、どんな使われ方が生まれるかを確かめる。初日の人数より、日々の小さな利用が次の整備を決める材料になる。

架空のニュースです。この記事に登場する場所・人物・出来事は創作です。

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