如意輪観音は、六観音の一つに数えられる観音菩薩の変化身であり、如意宝珠と法輪を持つ姿で表され、衆生の願いを叶え苦しみを取り除く存在として信仰されてきました。紫式部が石山寺に参籠した折、如意輪観音の霊験によって『源氏物語』の着想を得たとする伝承があり、これにより文芸や創作の守護と結び付けて語られることがあります。ただし、この逸話は後世に広まった伝承としての性格が強く、史実として確定されたものではない点に留意する必要があります。
石山寺